旅の再開

ビエンチャン1.アジア Asia

ギャラリーに2週間以上通いつめて、わたしは10枚の絵を描き上げた。
ルアンパバーンでElephant Ridingを体験して以来、激しく愛情を感じる象の絵を、何枚も描いた。

子供のころ絵を描くことが大好きで「大きくなったら絵描きさんになるのー」と無邪気に言っていたけれど、そう簡単になれるはずもなく、普通の会社勤めを始めてからは、ほとんど描く機会は無くなった。
再び絵を描く楽しみを味わえるとしたら、もっともっと歳をとった老後か、もしかすると、そんな機会はもう無いかもしれない、と思っていた。

ところがこのギャラリーに出会ってから、図々しくもアーティストの隣に陣取って絵を描いていると、この上ない喜びを感じてならない。目の前のことに没頭し、子供のころのようにそれが楽しくてしょうがない自分を発見して、新鮮に驚いた。

ギャラリー兼アトリエ空間には、アーティスト達の好みの音楽がいつも流れている。そのリラックスした雰囲気が、とても心地よかった。
わたしに絵を描く楽しみを思い出させてくれて、時々アドバイスもしてくれたアーティストの一人は作品が一段落すると、ギターを奏でながら歌っていた。それを聞きながら描いていると、まだ始まったばかりの旅なのにこれが、この旅の最高の瞬間なのかもしれない、と思ってしまう。

結局、一度だけ延長したビザ無し滞在期限が切れるのを機に、ここを出発することにした。次の目的地のミャンマーに向かうために。

こんなにも離れ難く感じているけれど、世界を見るために出てきた身、ここで止まってしまうわけにはいかない。彼らとの出会いは特別なものだから、きっとまた再会できると確信して。

Comments

  1. ギャラリーの人達に再会できますように。