登頂

1.アジア Asia

南米の仇をインドで打つ-5

結局、登頂までに要した時間は10時間。再びアッパー・キャンプまで下山するのに、さらに6時間近くかかった。けれども、あの時のわたしの体力を考えれば無理もなかった。脚も膝もふにゃふにゃで、ほとんど力が入らず。それを嘲笑うかのごとく、昼間の気温で...
2021.07.10
1.アジア Asia

南米の仇をインドで打つ-4

わたし達のずっと前を登っていた人影が、こちらに近づいて来るのに気がついた。 「なんで彼は下りてくるんだろう?」 実はこの夜に登頂を目指していたのはわたし達だけではなく、もう一人、チェコから来た男性がいたのだ。 彼はガイドを伴わず、わたし達...
2021.07.10
1.アジア Asia

南米の仇をインドで打つ-3

23時少し前に目が覚めた時、昨晩あんなにも激しくテントを叩きつけていた雨の音は、耳をすましても聞こえてこなかった。寒さへの抵抗と体力の節約から、23時にセットしたアラームが鳴るまでしばらくぐずぐずとテントの中で粘っていたけれど、とうとう我慢...
2021.07.10
3.南アメリカ SouthAmerica

ピスコの苦い思い出-3

突然、ここが最高地点に決まってしまった。 頂上や周りの風景の写真を何枚か撮ったけれど、気分はどん底。 ダメ元でファンに「アルパマヨはどこ? 」「ワスカランはどこ?」と聞いてみたけれど、「あの山の向こうだから、ここからは見えない…」と言い...
2021.07.28
3.南アメリカ SouthAmerica

ワイナポトシ登頂記-6

間もなく、マツノスケ君達のペアが登ってくるのが見えてきた。わたし達が登ってきたのと反対側の道だ。そこで初めて気づいた。 「あぁ、わたし達はノーマル・ルートを外して、下山ルートを登ってきたんだ…」 そう、ワイナポトシでは、頂上までの最後の...
2021.07.31
3.南アメリカ SouthAmerica

ワイナポトシ登頂記-5

小屋を出てからほんの数十メートル岩場の道を歩いた後、プラスチック・ブーツにアイゼンを装着した。 ここから先は、全て雪と氷の道。 すぐに急な登りが現れた。ブーツとアイゼンが重たくて、思うように進めない。一昨日の練習で教わった、横向きになっ...
2021.07.31
3.南アメリカ SouthAmerica

ワイナポトシ登頂記-4

3日目、登頂の日。夜中の0時10分に目が覚めた。予定通りだ。緊張していたから、目覚まし時計は必要なかった。 まだ誰も電気をつけず真っ暗な中、あちこちから遠慮がちに準備を始める音が聞こえてきた。 トイレに行くためにヘッドライトを灯して山小...
2021.07.31